なぞなぞ(?)第三問 [イェルクッシェ]
「第三問:銀と鉄」
イェルクッシェの突然の決断にゼフォンもノドも驚きました。
「ゼフォン!もう決めたからねっ!」
ゼフォンは心配な瞳を向けましたが、ゼフォンの目を盗んでイェルクッシェがあちこち冒険していることは知っていましたので危ないことはしないというお約束で行って良いと言いました。
ノドは展開の早さにびっくりしていましたが、飼い主と相談することにし、もし行けたら後で合流することにしました。
ゼフォンに許可を貰ったイェルクッシェは小さな背負い袋に大事な(武器である)鈴とおやつのお菓子と少しのおもちゃを入れてオトギ国を出来る限り頭に思い浮かべて目を閉じました。
ゼフォンが瞬間移動の呪文をイェルクッシェに伝えますと音にならない秘密の言葉がイェルクッシェの口から発せられました。
その瞬間にイェルクッシェの体はぐいんと引き伸ばされて目的地の方にものすごい力で引っ張られてゆきました。
初めての場所は転送後少しくらくらしますが、イェルクッシェは細い足に力を込めて踏ん張りました。
出たところは荘厳な内装の見事な部屋の中でした。
王様を念じた為でしょうか、謁見の間に飛び込んでしまったようでした。
「あれぇ?」
すると後ろで「失格!」と声がしました。
振り返るとターバンを巻いた偉そうなお髭の大臣が若者を追い返している所でした。
「全く・・」
イェルクッシェはおひげを近くで見たくってぴょんぴょん跳ねてゆきました。
「ん?なんじゃ?」
「こんにちは、僕、イェルクッシェ!おじさん面白いおひげだね!」
「むむ、ここは子供の来るところではない。ましてやリヴリーなど。」
所がイェルクッシェは小首をかしげて言いました。
「王様がさらわれたの探しに来たの。」
大臣の顔色が変わりました。
「なぜそれを!まだ国内には通達していないはず。」
「でも僕は知ってるんだぁ。エヘヘ。あのお兄さんしかくってなぁに?」
小首をかしげるイェルクッシェを大臣は怪しむように見ましたが何か思いついたらしくこう言いました。
「おいちびすけ、こいつが分かったら教えてやろう。ここに王冠がある。大変高価な代物で、ある商人に用意させたものだ。銀で作るように命じてはいたが、いかんせん欲の張った奴でな、鉄に銀メッキを施したやも知れぬ。そこでじゃ、手っ取り早く見分ける方法を答えてみよ。」
イェルクッシェは目をぱちくりした後お耳をぱたぱたさせました。
「銀か鉄か分かればいいんだね?」
さて、いとも簡単に銀と鉄を見分ける方法は?(これはなぞなぞじゃありませんねw)
ノド:!!
お髭の大臣さん、お久しぶりだねぇ^^
じ~~っ・・・。
じ~~~っ・・・。
やっぱり面白いお髭だねぇ!
つんつん。
つんつん。
あっ!
いけないつい・・・。
失格!?
まってえ!まだ考えてないよーっ!
by takehiko (2009-07-12 18:23)
イェルクッシェ:アハハ!ノド君はあの時いいこにしていたもんねぇ!
僕も触りたかったんだぁ!
by xephon (2009-07-12 23:29)