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仮面ライダーディケイド第二話『クウガの世界』を見て。 [仮面ライダー]

『仮面ライダークウガ』は平成ライダーシリーズ記念すべき第一作目です。
そのせいなのか個人的には(予算やエフェクトは別にして)かなり丁寧に作られていたように思います。

主人公の人柄や怪人たちが現代日本に現れた場合実際に動くであろう警察たちの姿とか、正体不明の救世主に対するマスコミの態度とか、そういった状況に中での主人公や取り巻く人たちとかの描写はただのヒーローものではないと思いました。

特にヒーローものは警察なんてほぼ無視しますからねぇ。

オダギリジョーが快演した主人公はEDテーマじゃないけど本当に青空のような人でした。

自分しかグロンギ(怪人たち)に対抗する手段がないから体に無理をかけてまで自分を強化したり、なるべく被害のでないところまで敵をおびき寄せて戦ったり・・。

そして何より、戦う事を拒絶していたわけではありませんでしたがそのことに対し疑問を持ち続け、できればそうしたくないような姿勢であった事。
でもなにより自分たちの大切な人たちの笑顔を守りたいという心からの願いがあふれていました。

だから最終回・・・壮絶な生身での殴りあいの末最後の敵を打ち倒した時、劇中始終微笑み続けてきた彼が絶叫を上げて嗚咽する姿は痛々しかった・・。

結局嫌い続けた暴力でしか解決できなかった彼の痛みだったのだと僕は解釈しました。

あの『クウガ』の世界・・。
彼に守りたいと思わせるだけの説得力のあった優しく、見ているこっちっまでとても居心地のよかったあの世界に行くのかぁ・・。と。

ところがなんだこれは!

クウガが別人だ!!!
よくわからんファッションセンスもひどいチンピラみたいなやつが変身してる!

未確認生命体(グロンギの人間側の呼び方)9号とか言っているので物語はまだ前半かと思われる時代らしい・・。

雄介(クウガ)も別人なら新城さん(クウガの理解者の警官)廃案クなっていて代わりに女性の警官が理解者としていました!

なんじゃそれはー!

おまけにこの世界のクウガは戦ったあと『どうだった今日の俺の変身?』なんて自慢までしている!戦いに勝ったことが誇らしいのか?

こやつ・・本物のクウガとはまるで逆だぞ・・?

オマケにこのクウガさん、後にディケイドと戦ったときもっとひどいざまを見せてくれました・・。

劣勢になるや女性警官から『かせぇい!』と拳銃をひったくってペガサスフォームに超変身・・・。
このフォームは遠くから狙撃するためのフォームです。
至近距離でなにまぬけなことしているのだー!

タイタンフォームの時もへたれっぷり爆発。
タイタンフォームは堅固な鎧に身を固めた怪力フォーム、動きは鈍くても絶大な破壊力の大剣で敵をなぎ払うはずなのですが・・
この偽クウガ、タイタンフォームでも機敏な動き、しかし・・分子を再構成して作り上げる一枚岩のタイタンソードで挑んで、折りたたみ式の細ーい剣に押し負けて、あまつさえあの鎧でありながら跳ね飛ばされるってどういうことダー!

本当のクウガはタイタンフォームの時、どんな攻撃を受けても微動だにしなかったぞー!

女性警官もおかしなこといっていました。

ディケイドを見るなり『未確認生物10号?!』
ふつうの美意識なら未確認生物なんて解釈しないで『ロボット!?』だろうに・・。

正直がっかりだ・・・

確かにいまやビッグになってしまったオダギリジョーはでてくれないとは思いますけれど、何もあんなにクウガをへたれにすることないのにー・・。

もはやクウガもってくることない・・・オリジナルの9人を用意したら良いのに・・・。

そもそもクウガのベルトは最終回破壊されているのだからそれでおしまいで良いのにー。

この調子で(キバ以外)他のライダーも改悪されてゆくのだろうか・・・。

お話の内容については・・これもなんだかなぁでした・・。

グロンギたちが例のごとくルールにのっとって人を殺していて、警察がああではないかこうではないかと画策するわけです。

で、主人公が『女性警官の誕生日に関係ある。』と言い出すと、なるほどそれだとすぐ飛びついちゃう・・・。

どれだけ間抜けな警察か!何で怪人がいちいち婦警さんの誕生日調べ上げていようか!
しかもその誕生日の日にちが今まで一の桁が『3,7,5,6、』だからミナゴロシで次は『4』ってそんな理屈で信じますか!

ミナゴロシならミナゴロシなんだから条件なぞつけるものですか。

で警察を躍らせた主人公は本当の法則を怪人から聞きつけていて敵をおびき出しますけど・・・。

そのルールというものが『戦うリント(人間)の女戦士を火溶山から決まった距離のところで5人殺す。』というものだったのです。

それにのっとって殺されていたのは婦人警官4人!

だーーーーーーーーーー!

それはね?確かにグロンギと戦っていたのは警察ですよ。ですけどね、それは機動隊やらSWATやらでみんな独特の格好をしています。
その現場にいるはずのない、見るからに交通課の婦警さんをグロンギたちはどうして『戦うリントの女』だなんて思うのでしょう!!

そもそも戦っている現場にいない彼女たちと、戦う現場にいる服装の違う男たちが同じ組織の人間だという認識が出来るのでしょうか。

それに、戦う女なら婦警さんよりも先に自衛官とか女子プロレスラーや武道家が先じゃないかなぁ・・・。

実に不自然極まりないプロッドだこと!

大いに不安がよぎる第二話でした・・・。





余談ですけど・・この回にライダー大戦の夢の続きがちょっと出ました。

倒れていたライダー達の中からクウガだけが立ち上がり最終回だけに見せた究極の姿『アルティメットフォーム』に超変身しました。

そしてディケイドとやりあったわけですが、クウガアルティメットフォームは確か、設定上の数値では他の平成ライダー達の攻撃力の100倍くらいあるんです。
それとディケイドが互角以上に渡り合っているなんて・・・。

あと気になったのはこの時のクウガの目が黒かった事・・・。
本家クウガではそれがあってはいけない、災害をもたらす危険な状態だとされていたのです。

あの夢のクウガはこのへたれクウガの先の姿なのかな・・。
オダギリジョークウガのように正気を保つ強さがなかったのかな・・。

そういえば今回ディケイドが必殺技を出しました。

カードが10枚並んでその中を突っ切りながらのとび蹴り!

その時はディケイドのカードが10枚でしたけど、これから他のライダーの力を手に入れたらそのライダーのカードに変わっていくのかなぁ・・。

なんかこの必殺技も『アギトシャイニングフォーム』と『ブレイドキングフォーム』のを合わせたみたいなやつだなぁ・・・。

なんだかディケイドはつくづくオリジナリティがないなぁ。


2009-02-03 00:56  nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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takehiko

こんばんは^^

xephonさんの書き込みを拝見して、
どうしてもオリジナルのクウガが観たくなりましたw

正直僕は以前オダギリジョーさんがあまり好きになれなくて
避けていた俳優さんでした。
どうも食わず嫌い(?w)だったようで、
最近他の作品で何本か拝見してゆく内に
なかなか・・いいなあ・・とw
他の戦隊モノのオーデションにゆかれて、
僕のやりたいものはこんなものじゃないっ!と蹴ってしまわれて、
それが返ってこの主役に抜擢されたきっかけになったと
聞いた事があります。
たしか外国で演劇の修行もなさったとその時伺ったような・・。

で・・。
観ましたともww
まだ2作を観ただけでしたけれど、・・これは面白い!w
しかもまだ若いオダギリジョーさんの演技が凄く自然でうまいw
まいったなあ・・。これはしばらく続けて観てしまいそうです。

これと今のディケイドを比べては・・w
世界観自体が大急ぎでまとめ上げたかんじですね。
これから大急ぎで、響鬼さんもまとめられちゃうのかなあ・・。

直ぐに喜んじゃうノドくんは、
一度にたくさんのライダーに会ったものだから、もう大騒ぎです。
昨日まではお弁当用のお醤油入れをお腹につけて
『仮面ライダーG』の格好で走り回っていましたのに
今はすっかり、青空のようなクウガさんが好きになってしまったようで
変身のポーズの練習に余念がありませんw



by takehiko (2009-02-03 19:00) 

xephon

takehikoさんこんばんは。

オダギリジョー氏はイケメンなだけじゃなくて演技派ですよーw

アクションだけではなく話で引き込むっていうのは良い作品の証拠だと思います。

ノド君は今度はクウガ病ですかw

あの変身ポーズは僕も好きです。
かっこつけすぎず、かといっていい加減すぎずwさりげなくヒーローしていてかっこいいと思いましたw

CGエフェクトはあれですけどねぇw

余談ですけど『仮面ライダークウガ』は第三話の教会が燃えるシーンで予算のほとんどをつあってしまったそうです・・・。

よく最後までもたせたなぁ・・・。
by xephon (2009-02-05 23:24) 

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